一晩ぐっすりと眠るだけで疲れを解消させ、朝はスッキリと目覚めたいところ。しかし年齢を重ねると、眠っても疲れが取れない、コリも解消されない。それどころか、睡眠中に力んでしまっているのか寝起きに肩周りや背中がガチガチに固まっている感じがする。そんな「寝コリ」状態になることもよくあるものです。実はこれを放置してそのまま過ごしていると、疲労が蓄積されて慢性的なコリとなってしまう可能性があります。
私達が日中、体を動かしたり思考をめぐらせて頭を使ったりしているとき、五感から多様な刺激を受けています。脳で瞬時にそれらを処理して、パソコンで仕事をしたり、駅まで急いで走ったりと活動状態を維持していることになります。 眠っても体が凝ってしまう場合に考えられる大きなポイントは、布団に横になり重力からある程度解放されていても、力を抜くことができないというものです。よく伺うのは「体の力の抜き方がわからない」「自分では脱力しているつもりなのですが……」ということです。 そして、睡眠中も内臓が活発に働いていたり、リラックスを促す神経系が優位にならず、活発に活動する体制のまま就寝時間を迎えていたりといったことが挙げられます。すると、質の良い睡眠をとることができず、しかも筋肉のコリが生じるほど体に悪影響を及ぼしてしまうことが起こり得るのです。
力んだ体はストレッチで伸びをすることで力が抜けるようになるので、寝コリの改善が期待できます。では、おすすめのストレッチ方法を紹介します。
(1)バスタオルを筒状に丸める。 (2)背中の中心に、バスタオルを背骨に沿っておき、仰向けになる。 (3)床に肘が付いた状態で両手をバンザイして、30秒キープ。 (4)床に付いた状態で肘を直角にし、30秒キープ。 (5)さらに肘を脇腹に近づけて、30秒キープ。 (6)腕を胸の前まで上げて、肘と手のひらを合わせて30秒キープ。 (7)これを3回繰り返えす。
寝る前に深呼吸をして、体をリラックス状態にしてから眠ると、体がしっかりと休む事ができるので、朝のだるさも解消することが可能です。
人は集中していたり、体が力んでいる、緊張状態にあると呼吸は浅くなったり回数が減ってしまいます。深い呼吸を寝る前に行うだけで体の力が抜け、朝の寝コリを解消することも可能なので、この呼吸方法を覚えておきましょう。
(1)鼻からゆっくりとお腹が膨らむのを意識して息を吸う。 (2)鼻から20秒かけて、全身の力を抜くことを意識しながら息を吐く。 (3)これを無理がない範囲で5回繰り返す。
寝る前に布団の上で簡単にできるので、毎日行いましょう。特に夜遅くまで働いている方や、日中に強いストレスを受けている方は疲れているはずなのに体が夜になっても緊張状態をキープして寝つきが悪くなり、さらに体に力が入っているので疲れも取れにくくなります。
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